みなさん、こんにちは。
私は昨年パリでコロナ感染し、海外保険会社にお世話になりました。
そこで「海外旅行保険だけじゃヤバイ!」という体験をしまして、二度とあの不安を味わいたくない・・・と固く心に誓いました。
なので今回、私の実体験を踏まえて、海外旅行の超安心術をお伝えしたいと思います。
それは、、、、結論から先に言っちゃいますとスマホにSkypeをダウンロードしておくことです!!
それだけ?
はい、それだけなんです。
でも、それだけで救われるのです。
なぜかと言うと…
コロナに感染し、いざ保険会社、航空会社に連絡する時になって気づいたのですが、基本 保険会社も航空会社も音声通話での窓口しか置いてません!つまり、いわゆる“電話”をしなくちゃいけないのです。
でもほとんどの方のスマホ環境は音声通話(電話)できない場合が多いと思います。
今回、この高額請求になりかねない落とし穴について、詳しくお話したいと思います。
ポイントだけ読みたい方は
をご覧ください。
1. 海外旅行でスマホを使う方法 主な5つの方法
みなさんは海外に行く時、スマホ環境はどうしてますか?
主に下記の5つのどれかだと思います。
- 海外ローミング契約をしておく
- Wi-Fiルーターをレンタルする
- 渡航先で使える通話付simを購入する
- e-simを利用する
- 渡航先のフリーWi-Fiを利用する
それぞれメリットデメリットがありますが、機能的な大きな違いは音声通話(電話)が使えるかどうか、だと思います。
- 音声通話=いわゆるフツーの電話ができる
- データ通信=LINEなどアプリでの通話が可能、他インターネット全般の利用が可能
下記が分類になります。
正直、「① 海外ローミング契約をしておく」は費用的に割高なので、ほとんどの方が下(緑)のどれかの設定だと思います。
私の場合、「③ 渡航先で使えるSIMを購入する」 にしました。(イギリスの通信社Threeのsim(音声通話3000分)を事前にAmazonで購入)
通話もできるsimで準備万端だったはずが、なんと!旅行中に不具合が起きてsimが使えなくなったのです。
つまり旅の途中でいきなり「⑤ 渡航先のフリーWi-Fiを利用する」に格下げになりました。
・・・
2. 海外旅行保険について
まず前提として海外旅行保険加入は必須です!
カード付帯の海外保険もあるけれど、エポスカードのように条件変更(補償条件が自動付帯から利用付帯に変更 2023.10.1付)など、知らぬ間に持っているカードの保険規約が変わってる可能性があります。
もしもの時に補償対象外とならないために、個別で海外旅行保険に入っておくことはとても大切です。
「もしも」の時なんて自分には起こらないと思いがちですが、そんなことありません!
起こります!(経験者)
【私が加入した海外旅行保険】
当時(2023年秋)、下火にはなったものの、まだコロナにかかる人が周りに出ている状況でした。
ソニー保険は旅行直前にコロナ感染した場合にもャンセル補償がありました(オプション)。口コミもまあまあ良かったので選びました。
3. 私の環境
パリではアパートに滞在しました。パリでの短期アパートについては下記記事にまとめました。
アパートの通信環境はWi-Fiはあるものの、固定電話が故障中。
これが後々私を追い詰めていくことに…
4. コロナ感染
経緯①:ソニー保険とのやり取り
- パリ到着4日目夜、突然具合が悪くなる
- 翌朝、ソニー保険に電話。(simの音声通話使用)
- すぐに日本語対応の病院予約。キャッシュレスで診療を受け、コロナ感染が確定。
- 医者から帰国困難の診断が下り、ソニー保険に再度電話。
- すぐに延泊のホテル確保、航空会社に帰国便変更の手配をするように指示される。
※ちなみにソニー保険は通話無料の電話番号がありますが、音声通話(電話)機能でしか電話をかけられません。
(ちょっと一言)当然と言えば当然なのですが、保険会社はこういう時、病院手配だけしかやってくれません。高熱で意識が朦朧している中、自分で延泊の手配や航空会社への連絡をしなくてはなりません。これは想像を超えて過酷な作業でした。正直、航空券変更手続きくらい保険会社にやってほしかったよ…。
経緯②:航空会社ANAとのやり取り
日本でANAに電話をかける時、オペレーターが出るまで恐ろしく時間がかかりますが、それは緊急時も同じです。
びっくり
- ANAに電話をかけ2時間 保留音を聴き続ける。保留音を子守歌にして眠ったが、起きてもまだ保留音が鳴っていた。
- ようやくオペレーターにつながり、コロナ感染に伴う帰国便の延長手続きを依頼。
- 突然、電話が切れる!!
- またANAに電話をかけ1時間くらい保留音を聞く。発狂しそうになる。(コロナ症状ピーク)
- ANA指定のメアドに病院の診断書を送るように指示を受け、帰国便の変更完了。
5. 良かったこと(助かったこと)
ソニー保険
迅速に日本語対応の病院を予約してくれました。帰国後、費用清算の対応も円滑でした。
延泊するにあたり現金(ユーロ)が必要になり、カードでユーロを引き出したのですが、その際の換金手数料も補償してくれました。
ANA
予約した帰国便は「パリ発⇒フランクフルト経由⇒東京着」だったのですが、「パリ⇒東京」の直行便を用意してくれました。
コロナに罹患というやむを得ない状況を考慮いただき、航空券変更手数料はかかりませんでした。
6. 大変だったこと
前述しましたがアパートの固定電話が壊れていたことが、そもそもの不運なのですが、海外だとこういうアクシデントもあるあるです。
なのでスマホ(sim音声通話)が命綱でした。
ANAへの連絡はオペレーターに繋がるまで毎回1時間~2時間待たされる・・・つまりずっと通話しっぱなしになるわけです。
このsimの酷使は、いつか壊れてしまうのではないかと不安でなりませんでした。
海外でコロナ感染という不安にプラスして、simが壊れたら保険会社にも航空会社にも連絡ができなくなるという心細さは、もはや恐怖でした。
そして悪い予感が的中します。突然simが死にました。
不幸中の幸いだったのは、ANAとの手続きは完了し、残すはソニー保険とのやり取りだけだったことです。
ソニー保険とのやり取りをメールに切り替えますが、延泊ホテルを予約しなくてはならないのに、返事が来るのに時間がかかる。ソニー保険の回答にまた質問する…二度手間三度手間のやり取りになり、極限の精神状態になりました。
7. 海外旅行保険の落とし穴
前述のとおり皆さんも「① 海外ローミング契約」ではなく、他の通信環境で旅行に行く方が多いと思うんです。(=つまり音声通話(電話)ができない)
そして「③ 音声通話付きsim」をつけていたとしても、私のように不具合が起きる可能性だってあります。
多くの旅行者の通信環境は音声通話(電話)ができないのに、保険会社も航空会社も「音声通話(電話)」の連絡窓口しか置いてないっておかしいと思います!
Wi-Fi通話で連絡できるようにすべきでしょ!
保険会社に連絡をしなければいけないというシチュエーションって、事故や病気などに見舞われ、気が動転しているわけです。そんな時に連絡窓口が音声通話(電話)のみしかないなんて…どうしたらいいのよ。
他に方法がないので国際ローミングをONにして通話せざるを得ません。緊急時の対応なのでこの通信料は保険の補償内と思いきや・・・保険の補償適用外です。
ぎゃ!補償してよ!
ANAへの電話はオペレーターまで1時間~2時間の待たされますが、これ、通話料金が課されます。
滞在先によって異なりますが、海外通話料金は1分後ごとに8円から300円かかります。
仮に1分200円とするとANAへの電話は
■電話1回目
保留時間 200円×120分=24,000円
通話時間 200円×30分=6000円
■電話2回目
保留時間 200円×60分=12,000円
通話時間 200円×30分=6000円
合計48,000円
最低でも48,000円が金額がかかるわけです。そしてこの通信費用の高額請求は自己負担。
事故や病気になって旅行ができなくなった上に、さらなる出費…これでは踏んだり蹴ったりです。
8. +アルファで安心旅行にしましょう!
つまり海外旅行保険に入っただけでは高額通話料負担の可能性を払拭できないわけなのです。
しかし!それを防ぐための解決方法があります!
それは
- 音声通話機能をインターネットを介して行うサービス(SKYPEなど)をダウンロード
- 音声通話(電話)以外の連絡手段のある保険会社に加入
これだけでいいんです!
(ちょっと一言)これからはe-simが主流になっていくと思います。e-simは基本的に音声通話(電話)機能がないので、そういう場合もSkypeがあれば心配ありません。
1.SKYPEの準備
アプリをダウンロードして、ユーザー登録だけしておきましょう。
非常事態が起こった時、その時点で加入すれば問題ありません。
- 日本への電話: 月額 723円(300分)※当月に解約可能
- 世界中どこでも電話:月額1,424円(無制限) ※当月に解約可能
- 世界中どこでも電話 プリペイド方式:1200円(375分)
これを知っていたら最強です。保険会社、航空会社への通話もまったく怖くない。じゃんじゃん電話できます。
あの時の私に伝えてあげたいよ…
2.音声通話以外の連絡手段のある保険会社に加入
音声通話(電話)以外の連絡手段を用意している保険会社は、現時点(24年5月現在)で、下記の保険会社です。
- 東京海上日動 → LINE通話が可能
- ジェイアイ傷害火災保険「t@biho(たびほ)」 →専用アプリ(justInCase)で通話可能
私は先日ジェイアイ傷害火災保険「t@biho(たびほ)」に加入し、韓国に行ってきました。その際、下記のような案内がありました。
「justiICase」というアプリを開くと、「t@bihoジャパンダイレクト」にアプリから電話がけられるようになっています。
もちろんSKYPEで保険会社にも連絡できますが、できたら保険会社はアプリ通話ができるところが安心かも。
用心には用心を…
保険会社への連絡手段を確保しつつ、Skypeアプリもダウンロードしておく!
これが私の考える最強の安心術です!!
今回の記事が、海外旅行を安心して出かけられるヒントになると嬉しいです。
ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] (パリでコロナになった話) […]